ピンクの円はどうだ?

ゲイ・マネーが英国経済を支える!?
という本を読みました。

4862482449ゲイ・マネーが英国経済を支える!? (新書y 190)
入江 敦彦
洋泉社 2008-03

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なぜ英国は日本よりも豊かになったのか?金融ビッグバンや民営化のおかげ?いや、それだけではない。高額の収入があり、それに比例して消費欲も旺盛、旅行やパーティといった"形に残らない愉しみ"へも惜しみなく費やす―そんな金の卵を産む同性愛者たちの聖地となったことで、英国は一八兆円市場という巨大なマーケットを手に入れたからだ!バークレイズ銀行IBMといった巨大企業が注目し、閣僚やメディアの仕掛け人も生まれはじめた、知られざる英国ゲイ・パワーの実態をリポートする。


イギリスでゲイが消費するお金をピンクポンドと言うそうです。
そのピンクポンドのイギリス経済への影響を
レポートしているこの本。
堅い文章ではなく、読みやすい文体で書かれている。

著者本人がゲイという(だよね?)事もあって、
かなりゲイフレンドリーというか、
ゲイひいき目で書かれてるんですが
それが面白い。

でも、そのひいき目を抜きにしても
ピンクポンドがイギリス経済にかなりの
影響を与えているんだなと言うのが
わかりました。

で、読み終わって、日本のことを考える。

イギリスに比べてまだまだだよねぇ。
オネエキャラがテレビにそこそこ違和感なく
出始めているけど、
ゲイをターゲットにしたCMなんかはみかけない。
少なくとも自分の見ている限り。

オープンリーゲイではない自分も
なにかやれる事はないかなぁと考えた。

きっと、桃色円は表にでてないだけで
それなりに出回っているように思う。

ただそれをはかる機関なんかがないだけじゃないのかな。

ゲイ向けの旅行会社とかもできつつあるって
聞いた事もある。

ゲイフレンドリーな企業にお金を使っていれば、
そのうち日本でも認知されて行くんではないでしょうか。

この本を読んで、自分のアイデンティティーとか
この先どう振る舞おうかということとかを
改めて考える事ができた。

久々に読んだ後になにか胸にチリチリきた
本だったなぁ。


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